いま読んでいるこの本は、26年前に書かれた本ですが、こどもの食べものについて特に分かりやすく、大人にでも当てはまるので何を食べたら(食べさせたら)、と気にかけておられる方にオススメです。
ここに出てくるのが、
”一物全体と身土不二”
マクロビオティックの基本的な考え方でもある、このふたつ。
特に身土不二の部分では、”土地、季節、年齢にあった食べものを”
ということで、乳児期から離乳食、そして幼少期と、自然の理に適う食べ方の話がありました。
よく、1日30品目食べましょうとありますが身土不二、その土地、その時期にとれるものを頂く生活ではそんなに食べれません。
我が家は野菜はほぼ自給で、野菜を買う時は地元の知っている生産者さんが基本です。
冬にトマトやキュウリを口にする事はありません。
そうなると、春夏秋冬、食卓は季節によって色が違ってきます。
春は淡い緑の食卓に、夏はビタミンカラーでカラフルに。秋冬は茶色ぽい物が増えます。
味覚や調理法も、季節によって自然とかわります。今はとにかく、酸味のある物が美味しいですが、冬はあまり好みません。
本の中に、
子どもにはご馳走を与える。
とあります。
ご馳走とは、字の如く自分の足で周辺にあるものを集め、それを料理して出す。
夏にはトマトやキュウリが畑に実ったらもいで食卓に出す。
それらがご馳走の原点。
自然の恩恵をいかに多く受けた食べ物を与えるかによって、食生活の基礎が定まる。ということです。
そして、いつまでも腐らない食べ物、本来腐るべきものが腐らない不自然さに気付く事についても触れています。
生き物とは必ず死ぬもの、腐るものだということ。子どもにとって良い物と悪い物を見分ける知恵をもつことは、親としての責任だと思います。
食べ物って、何が健康にいいの?
とたくさんある情報に振り回されそうになりますよね。
その土地の、その季節にとれるものを丸ごと食べる。
あまり難しく考えず、むかしの人が当たり前にしていた食生活をおくれば、よしなのではないでしょうか。
玄米と季節の野菜を使った副菜と汁。
オープンした位に、帰国中に母に連れて行ってもらい好きになった、じじかふぇさん。
食べる人の事を考えて、丁寧に愛情かけて作られたお料理は、プラスの栄養。